長男君へ
若いうちにうまくいくと、周りからひがみが出るので、勝負は40代辺りからにした方がいい。それまでは、失敗していても構わない。実力をつけ、一人で関係するところに精通していればいい。大体、50点を越えていれば問題ない。
休みの日は何かを探して出かけるのもいい。コンサートやスポーツ観戦、ファンクラブに入るなど、会社とは別の時間を持つようにするといい。父さんは山登りが好きだったかもしれない。会社のクラブだが、その時の先輩たちは今でも優しく接してくれる。
頑張っていれば、少なくとも1年前、半年前の自分より成長しているはずだから、周りから何と言われようが、自分を褒めてやらなければならない。評価が悪くても31歳くらいなら大きな差は出ない。見ているものが違うと思いなさい。
楽しむこととは、活動領域を拡げ、もう一段高いところに行くことで、時間を潰してごまかすことではありません。友達や恋人を作ろうとするのではなく、自分を高める趣味などを通じて同じ価値観を持った人と自然に出会うことが、運命なのだと思います。
仕事がすべてという考え方はいただけないが、だからといって仕事を諦めることでもない。総合力が大切です。趣味と仕事の両立、スポーツと勉強の両立のようなものです。
次男君へ
厳しい世の中です、去年はプータローでしたね。今は正社員になって、心の余裕もできたでしょう。今年の目標は、建築士の学科に合格して、今の仕事のレベルを上げ、積極的に自分をPRできる自分になることですね。目標に向かって、自己投資をしてください。お金は少し援助します。
一人で生きるのはきついから、一緒に生きていく人が見つかればいいですね。就活で打ち砕かれたプライドを取り戻し、勇気と自信を持って生きていきましょう。優しいお母さんと頑張っているお兄ちゃんがいるから、何かあったときには頼り、話をしたりしてください。一緒に生きていく人を見つけるのも目標ですね。
お父さんの気がかりや後悔は、二人を海外に連れて行かなかったことです。人生観が変わり、仕事だけではない生き方を見ることができます。
イタリアのミラノに行ったとき、同じ会社の人がイタリアが好きで、わざわざ現地採用になり、仕事と生活を楽しんでいると聞きました。週末にはクルマを飛ばして、地中海の見える街で1泊するそうです。ON/OFFがはっきりしていて、彼はイタリア人になりたいと言っていました。
いずれ会社を辞める時が来ますが、その時に生きがいのようなものがあればいいですね。そういう意味では、定年後、若いときでも設計事務所のようなことができればいいですね。それ迄に合格できればと思います。製図や実技を会社の仕事としてできるように、上司に相談してみるといいでしょう。